診療案内
骨粗しょう症内科
骨粗しょう症とは、骨の密度が若年成人と⽐べて3割以上少なくなる病気です。
骨粗しょう症を放っておくと、圧迫骨折により腰や背中が曲がってしまったり、転んだり手をついただけで骨折し、寝たきりの原因となってしまうことがあります。
50歳以上女性の4人に1人は骨粗しょう症
要介護になってしまう原因の第三位が「骨折」
骨粗しょう症の約80%以上が女性
ダイエット経験者は骨粗しょう症予備軍かも
骨粗しょう症の検査
当院では、骨密度検査、骨代謝マーカーの検査、X線検査、身長測定などを用いた検査を行います。
検査結果により、運動療法や薬物療法などの治療を始めるべきか否かの判断や骨折のリスクを判断いたします。
骨密度検査
骨の強さを判定する際の重要な尺度のひとつに「骨密度」があります。
この骨密度を測定(DXA法)するため、当院では全身型の骨密度測定装置を導入しております。
骨粗しょう症のリスクが高いと判断された方は、4か月に1度、腰椎(腰骨)・大腿骨頸部(太ももの付け根部分の骨)などの骨密度検査をお勧めしております。
血液検査(骨代謝マーカー)
骨吸収と骨形成のバランスが崩れると骨は弱くなるため、血液検査で「骨代謝マーカー」を調べることで骨折のリスクなどが判断できます。
骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人では、骨密度の低下する速度が速いため、骨密度の値に関わらず、骨折リスクが高くなります。
X線検査
骨粗しょう症とほかの病気を区別するために行います。骨折や変形の確認のほか、骨がスカスカになっていないかどうかを検査します。
詳細な問診
過去の骨折歴や内服歴、家族歴などから骨粗鬆症の危険度を把握します。
骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の発症には、女性ホルモンによる身体の変化以外にも、食事や運動習慣が大きく関わっています。
当院では、お薬での治療に加えて、食事や運動療法でのサポートも行います。
主な骨粗しょう症の治療薬
一人ひとりの症状に合わせて、以下の薬を組み合わせて治療します。
- 骨の破壊を抑制する薬
- 骨をつくる薬
- 骨の材料を補う薬
2020年以降、内服薬に加わり、より効果が期待できる注射治療薬がたくさん出てきました。
当院では、内服薬、注射薬、どちらの治療も行っています。
まずは詳しい問診、画像検査(X線)、骨密度検査(DEXA)、骨代謝マーカーなどの血液検査などから患者さまの身体の状態をしっかり把握し、オーダーメイドの治療方法を提案いたします。
内服の仕方や、注射製剤にも様々な方法(クリニックでの皮下注射や自宅での自己注射など)がございますので、ご自身のライフスタイルに合った治療を一緒に考えていきましょう。